ストリートファイター III:ギル、秘密結社、そして求道の終点
『ストリートファイター3』は、アーケード時代の『ストリートファイター』シリーズの締めくくりとなる作品だ。その時系列はシリーズの最後に位置し、悪役も一新される——ベガから、ギルとその秘密結社へ。
時系列の最末端
『ストリートファイター』全体の時系列で、『ストリートファイター3』は最後に来る。それは『ストリートファイター2』の後の物語であり、アーケード時代のストリートファイターの「終点」だ。リュウの求道の旅も、ここで一つの節目を迎える。
だから厳密には、『ストリートファイター4』『ストリートファイター5』の物語は、実は『ストリートファイター3』より前に位置する。後から補われた「中間の物語」なのだ。
新たな悪役:ギルと秘密結社
『ストリートファイター3』の最終ボスは、もはやベガではない。ギル(Gill)という謎の人物だ。ギルは自らを「選ばれし者」と称し、氷と炎の二つの力を操る。赤と青の二色の肌は、強烈な視覚的印象を与える。
その背後には、さらに謎めいた組織——「秘密結社」(イルミナティ)——が存在する。野心に満ちたこの組織は世界秩序の再編を企み、『ストリートファイター3』における新たな「黒幕」となった。
リュウの求道の終点
『ストリートファイター3』でも、リュウは核心のキャラクターの一人だ。長年の放浪と、殺意の波動との繰り返される闘いを経て、リュウの求道は『ストリートファイター3』の時期に、より成熟した段階へ入る。彼はもはやただ「強くなりたい」のではなく、「格闘の意味」そのものを探し求めている。
この作品でのリュウの相手は、シャドルーに限らない。新登場のアレックスやユリアンなど、多種多様な強者——そして、ずっと彼を待ち続けてきた豪鬼もまたそこにいる。
3rd Strike の伝説
『ストリートファイター3』で最も有名なバージョンは、『3rd Strike』(3rd STRIKE)だ。極めて精緻なシステム、華麗なコンボ、そして絶大な人気により、多くのプレイヤーから「2D格闘の頂点」と称される。長年を経た今も、格闘ゲーム界で色褪せない話題であり続けている。
『ストリートファイター3』は、アーケード時代のストリートファイターに幕を下ろした。1987年の昇龍拳から、3rd Strikeの頂上決戦まで、リュウと『ストリートファイター』の歩みは、数え切れないプレイヤーの青春で最も熱い記憶となった。