ガイルとナッシュ:戦友の仇を追う軍人
『ストリートファイター』には、一組の軍人の物語がある。「戦友」と「復讐」——ガイルとナッシュ。彼らの確執は、正義側で最も壮絶な一つの物語だ。
二人の軍人
ガイルは米空軍の格闘教官で、トレードマークの角刈りヘアと、剛毅で寡黙な性格が特徴。ナッシュ(チャーリー・ナッシュ)はその戦友であり無二の親友。二人は長年肩を並べて戦い、兄弟同然だった。
ナッシュもまた頂点の軍人格闘家で、その技はガイルと同じ「タメ」式の軍人格闘術の流れを汲む。
ナッシュの犠牲
『ストリートファイター ZERO/ALPHA3』の物語で、二人はシャドルーを追い、ベガの本拠地へと突入する。最終決戦でシャドルー本部が爆破され、ナッシュは戦友に時間を稼ぎ、そしてベガを確実に道連れにするため、自らの命を差し出す選択をした。
あの場面は、ガイルの心に永遠の傷を残した。生き残ったガイルは、以来「ナッシュの仇を討つ」という執念を背負い続ける。
ガイルの復讐
ナッシュの死後、ガイルはベガの追跡とシャドルーの壊滅を人生の目標とした。彼の戦闘スタイルには、軍人らしい凄みが滲む:
- ソニックブーム:代名詞の気功波。タメて放つ光の刃。
- サマーソルトキック:代名詞の対空技。真上へ蹴り上げる一撃。
この二つの技は、かつてゲームセンターで数え切れないプレイヤーが指を痛めた「タメ系」の必修技だ。
軍人らしい深い情
ガイルの物語は、春麗によく似ている——大切な人の仇を討つ。だがガイルはより「硬い」。彼は不器用で、痛みのすべてを拳に込める。彼とナッシュの間に感傷的な言葉はない。それでも「戦友」という二文字の重みは、千の言葉より重い。
一発のソニックブーム、一発のサマーソルト。そこには、散った戦友への軍人としての最も深い想いが込められている。ガイルとナッシュは、『ストリートファイター』で最も鉄血の、そして最も涙を誘う一組だ。