サムライスピリッツ人物関係図:師弟、カップル、忘れられない因縁
格闘ゲームのキャラクター関係といえば、せいぜい「ライバル」「師弟」のテンプレートだ。サムライスピリッツは本気で関係図を編み上げている。師弟の因縁、生死を賭けた恋、親子の情、姉妹の絆——何でも揃っている。
師弟:覇王丸と牙神幻十郎
覇王丸と牙神幻十郎は同じ師匠のもとで剣を学んだ兄弟子だ。入門初日から犬猿の仲で、いまだに互いに服したことがない。牙神は邪道、覇王丸は正道——正と邪、それでいて同じ師匠の教え子。この「同門にして宿敵」の構図が、二人の対戦をいつも借金の清算みたいなものにしている。
カップル:どれもすんなりとはいかない恋
- ガルフォード→ナコルル:典型的な片思い。追いかけ続けたガルフォードと、自然に身を捧げたナコルルは、生と死で隔てられた。
- 橘右京→小田桐圭:最も純粋な一組。彼女のために花を摘んで、右京は魔界に命を残した。
- 覇王丸→お静:最もこじれた一組。半生を口の硬さで過ごし、ようやく命を救われて目が覚め、二人は結ばれた。
- シャルロット→覇王丸:片思い。フランスの女剣士は覇王丸に想いを寄せたが、彼がお静を選ぶのを見て、髪を切り情を断ち、フランスの女英雄になった。
家族:父子と姉妹
服部半蔵は息子の真蔵を救うため、一作丸ごと天草を追いかけ、最後は妻の犠牲によって再会を果たす。ナコルルと妹のリムルルは継承者同士だ。姉が自然を守るために消え、妹が刀を引き継ぎ、姉の未完の道を歩き続ける。
悪役ライン:誰が誰の駒なのか
天草は自分が黒幕だと思っているが、上には暗黒神アンブロージャがいる。羅将神ミヅキは暗黒神が手塩にかけて育てた打ち手だ。斬紅郎に至っては天草すら制御できない「鬼」。悪役同士が互いに利用し合う、この「駒の中の駒」という構造が、サムライスピリッツのストーリーを一般の格闘ゲームよりずっと噛み応えのあるものにしている。
関係図を広げてみると、サムライスピリッツにはほとんど孤独な人間がいないことが分かる。誰もが背中に物語を背負っている。それが二十年以上経った今でも繰り返し語られる理由だ。