羅将神ミヅキ:真サムライスピリッツの最終ボス、主役より人気
サムライスピリッツを語るなら『真サムライスピリッツ 覇王丸地獄変』を避けて通れないし、その作品を語るなら最終ボスを避けて通れない——羅将神ミヅキだ。人気で言えばシリーズで最も愛される悪役かもしれず、主役より有名かもしれない。
彼女はもともと捨てられた少女だった
ミヅキの生い立ちはとことん暗い。貧しい家に生まれ、生まれた直後に両親に捨てられた。7歳のときには弟が病気で亡くなった。打撃が続くうちに彼女の心には憎悪しか残らず、13歳のときに自分の肉体を賭け、暗黒神と契約を交わして不死の身と恐るべき力を手に入れた。
それ以降、世界から哀れな少女ミヅキは消え、恐山の地獄を操り魔物を統べる「羅将神」が現れた。
なぜ古参プレイヤーは彼女を覚えているのか
いくつかの要素が重なって、羅将神はあの時代のゲームセンターの共通記憶になった。まずBGM。不気味で、鳴った瞬間にボス戦だと分かった。次に超必殺技。理不尽なほど強く、ほぼインチキで、何人ものプレイヤーのワンコイン・スリーデスが彼女の手で終わった。
そして何より大事なのが登場のタイミング。1994年の『真サムライスピリッツ』は中国のゲームセンターで大流行した。誰かが必ず筐体の前で決闘し、野次馬が輪になっているあの状況だ。羅将神ミヅキは、その筐体の最終地点で待っていた女だ。
彼女は勝ったのか
エンディングでは、ミヅキは覇王丸たちに敗れ、彼女が最も憎んだ人間界とともに再び封印される。だが『侍魂零』や『天下第一剣客伝』では何度もゲストとして引っ張り出される——開発陣は、この悪役が人気の種だとよく分かっていたのだ。
身の上は哀れで、手段は苛烈で、しかも専用の不気味なBGM付きの女ボス。それが羅将神ミヅキがサムライスピリッツに残した、いちばん深い痕跡だ。