KOF97の結末と「無式」の封印
オロチ編の終章は、天地を揺るがす封印戦で幕を閉じる。そして結末を決める鍵となるのが、草薙京の最終奥義——「無式」である。
無式とは
「無式」(最終決戦奥義・無式)は、草薙流古武術の至極の奥義であり、草薙家が代々伝える封印の奥義。それは単なる超必殺技ではなく、オロチを鎮め封印するためにのみ存在する技だ。1800年前にオロチを封印したのも、この一式である。
普段、草薙京はめったに無式を使わない——消費が大きすぎて、全身の力を注ぎ込まねばならないからだ。だがオロチ本体を前にしては、この技だけが唯一の希望となる。
決戦の経過
『KOF97』の最終戦、三種の神器チームはオロチと死闘を繰り広げる。オロチは一時場を圧倒し、八神庵とレオナの体内の血すら操ろうとした。だが八神庵は土壇場で己の意志により支配に抗い、「八酒杯」でオロチを凍らせて反撃し、草薙京が無式を放つ機会を作り出した。
ついに草薙京は全身の力を込めて「無式」を放ち、オロチの意志を再び封印する——オロチ編の最終ボスは、こうして封じられた。
草薙京の犠牲
しかし無式の代償は、草薙京自身だ。オロチを完全に封じるため、彼はオロチと共にその暗い封印空間へと封じられることを選ぶ——オロチが封印された瞬間、草薙京もまた人々の前から姿を消した。
オロチ編の終章は「犠牲」で幕を閉じる。最も狂った天才が、最も重い方法で世界の平穏を買ったのだ。そして草薙京の消失は、次回作への伏線となる——彼はその後、謎の組織に連れ去られ、新たな物語を巻き起こすことになる。
マルチエンディング
特筆すべきは、『KOF97』がクリアチームごとに異なるエンディングを用意していることだ。三種の神器チームの「真のエンディング」のほか、他のチームでクリアしても、趣の異なる結末画面が見られる。温かいものもあれば、物悲しいものもある——この「チーム別の分岐エンディング」も、97年の大きな特色だ。
オロチ編の幕引き
94年のルガール登場から、95年のオメガ・ルガール、96年のゲーニッツの陰謀、そして97年のオロチ本体の降臨まで——四年にわたるオロチ編は、「無式」の炎の中で幕を下ろした。それは壮大な物語によって、KOFに「物語のある格闘ゲーム」という看板を打ち立てたのだ。オロチは封印されたが、その影は後続作品にも浮かび続ける。