KOF94–95 前史:ルガールとオロチチーム
オロチ編の物語は97年から始まったわけではない。すでに『KOF94』『KOF95』の頃から、オロチの影は静かに忍び寄っていた——そしてそのすべての引き金となったのが、ルガールという男だ。
KOF94:蒐集家ルガール
『KOF94』の最終ボスは、富豪にして死の商人、ルガール・バーンシュタイン。このゴシック趣味の紳士には奇妙な趣味がある。世界最強の格闘家を集め、敗者を銅像にして飾ること。そのために彼は第一回拳皇大会を開催し、自ら最後の勝者を待ち受けた。
草薙京たち主人公勢は94年にルガールを破り、この傲岸不遜な蒐集家に初めて敗北の味を教える。
KOF95:オロチの力を得たオメガ・ルガール
敗れたルガールは諦めなかった。復讐のためにさらなる力を求め続け、ついにオロチの力へと手を伸ばす。オロチの力で己を強化し、「オメガ・ルガール」として再び現れ、『KOF95』で再び最終ボスとなる。
オメガ・ルガールは全身からオロチの力の威圧感を放ち、技は94年のときよりはるかに恐ろしい。これは「オロチの力」がオロチ編で初めて正式に姿を現した瞬間でもある——プレイヤーは初めて、その力がどれほど恐ろしいかを肌で感じることになった。
オロチチームとルガールの最期
特筆すべきは、『KOF95』に「オロチチーム」が登場することだ。ルガールが編成したこのチームのメンバーは、オロチ四天王の筆頭ゲーニッツが送り込んだ駒であり、裏でオロチの計画の下準備を進めていた。95年のオロチチームは、オロチ勢力の初の公の登場である。
オメガ・ルガールは再び敗れ、その最期も壮絶だ——敗北の末、自らの空母を爆発させて自滅し、野心とともに海へ沈む。ルガールの敗北が、オロチ勢力の本格的な登場への舞台を空けた。
94–95が重要な理由
オロチ編の序章は一見「ただルガールと戦うだけ」に見えるが、実は三つの伏線が張られている。オロチの力の存在が世に知られ始めたこと。八神庵が蒼き炎を携えて初登場し、宿敵の線が始まったこと。そしてオロチの勢力が暗躍を始めたこと。94–95の布石なくして、96年のゲーニッツの陰謀はあり得ない。