遥かなる彼の地編/アッシュ編の予告
オロチ編は「神話」、NESTS編は「テクノロジー」。そしてKOFシリーズの第三の大きな物語は、「時間と時空」を題材にする——遥かなる彼の地編(2003–XI)である。
遥かなる彼の地:時間を操る一族
「遥かなる彼の地」(Those From the Past / 遥かの地)は謎の組織で、メンバーは異なる時代から集まっている。彼らを統べるのは「斎祀」と呼ばれる首領。この組織の目的は、時間軸を操り、世界を作り変えること——そしてオロチ一族も、彼らと深く関わっているとされる。
この編の物語は歴代キャラクターを巻き込む。草薙京、八神庵、神楽ちづるら三種の神器の一族の後裔たちが、再びこの組織の標的となる。
緑の炎のアッシュ
遥かなる彼の地編の中心にいるのは、アッシュ・クリムゾンという謎の青年。彼は希少な「緑の炎」の力を持ち、善とも悪ともつかない立ち回りをする。表面上は軽薄な貴族の御曹司だが、実は陰で自らの計画を進めている。
アッシュの最も衝撃的な行動は、『KOF2003』で八神庵の蒼き炎を「奪った」こと。この一手は、KOFシリーズ全体の時間軸を揺るがした。彼はいったい何を狙っているのか?その正体は?それが遥かなる彼の地編最大の謎だ。
時を跨ぐ、収束する難解な設定
オロチ編が「宿命の対決」、NESTS編が「陰謀の闘争」なら、遥かなる彼の地編は「時空のパラドックス」だ。異なる時代のキャラクターが一堂に会し、過去の真実は何度も書き換えられ、シリーズ全体の時間軸が塗り替えられていく。この物語を「最も難解で、最も面白い」と評するプレイヤーは多い。これまでのすべての編の伏線を、一つの時間軸へと収束させようとするからだ。
シリーズの閉環
KOFの物語を振り返ってみよう。オロチ編は神話系で、三種の神器の一族が地球の意志を封印する。NESTS編はSF系で、クローンと遺伝子改造。遥かなる彼の地編は時空系で、時を跨ぎ時間軸を書き換える。三編が連なって、KOF世界観の完全な閉環を成す。
八岐大蛇の神話から、クローン技術の陰謀、そして時空を超えた駆け引きまで——KOFは数十年をかけて、神話とSFとファンタジーを横断する巨大な世界を築き上げた。我々の「オロチ編」シリーズはここで一区切り。次は、オロチのその後を一緒に辿ろう。